【AIはExcelにどう役立つか】
こんにちは、すごい改善の吉田です。
Chat GPTなどのAIが話題になっていますがこれはExcelという観点ではどう使ったらいいか。
AIがあれば人間がExcelの関数やマクロを組まなくてもよくなるかという期待もあります。
確かにAIに質問すればExcelの関数やVBAコードについて優れた回答を返してくれることもあります。
ただしそれを活用するには、その回答が正しいか、使い物になるかを判断できなければいけません。
AIはデタラメな回答も出してきます。それをそのまま鵜呑みにすることのリスクは言うまでもなく、
AIが出してきた関数等を使って仕事上のミスが起きた場合、「だってAIがそう言った」なんて言い訳が通用するはずもありません。
そしてExcelに搭載されるCopilotというAI機能、この機能を使えば用意したデータから様々なデータ分析をしてくれると言われています。
しかし、これも使い物にはならないと私は考えています。
データはあるけどここから何をどう分析したらいいか全く分からない…という場合に、その叩き台を作らせることでヒントを得られることはあると思います。
しかし、主体的に仮説を持った人間が必要とする資料…これは厳密に項目や計算方法について検討を重ねて資料の形を確定していくものです。
こうした資料の作成をAIに期待するのは賢明ではありません。
最初から人間がExcelで作ったほうが話が早いです。
ではAIはExcelではどう使うか。
私が一番可能性を感じるのは「データ整形」です。
これはExcelの関数やVBAでは困難、もしくはほぼ不可能と言える処理も見事にこなしてくれます。
その代表例が「区切り文字がない氏名や住所の分割」です。
たとえば、
吉田拳
という文字列を苗字と名前に分けたい時。
これはExcelでの関数では不可能と言えます。
やろうと思ったら日本の苗字一覧表でも用意して、それに合致した部分を苗字として取り出す…といった可能性が考えられますが現実的ではありません。
しかしChat GPTにこれを頼んでみると、見事に「吉田」と「拳」に分割してくれます。
また、住所についてもかなりのことができます。
たとえば
東京都中央区銀座2-11-9三和産工ビル5F
という住所を、郵便番号もつけて、都道府県・市区・町名・番地…に分割してくれと依頼すると、これまたちゃんとやってくれます。
いずれもどんな氏名や住所データでも100%完璧に分割できるわけでなく意図通りにならない場合もあります。
しかし例えば大量のそうしたデータ処理が必要な場合に、最初から全部人力でやるよりかは、まずはAIにやらせて、追って人間が目視で確認する…と
いった手順のほうがはるかに楽になるはずです。