「~なら」とか「~だったら」と表現される処理は全部IF関数
こんにちは。
すごい改善の吉田です。
「この会員種別列の列がAなら割引率を5%、そうでなければ10%にしたいんですが」
「この列が空白だったらここに”未入力”って出せます?」
このように、Excelでやりたいことの説明に「~なら」とか「~だったら」といった表現が含まれる場合、
そんな時に使うのはほぼ100%「IF関数」というものです。
IFとは「もし」という意味ですよね。
たとえば次の関数。
=IF(A2=”A”,B2*5%,B2*10%)
これは
「もしA2セルの値がAなら、B2セルの値に5%を掛ける。そうでないなら、B2セルの値に10%を掛ける」
と言う処理だと日本語訳できます。
このように、条件によって処理をことを「条件分岐」なんて言いますが、
その条件分岐を行うための関数がIF関数なのです。
IF関数は3つの引数で構成されます。
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
…これではよく分からないですよね。
まず「論理式」とは何か。これは何かを判定するための式だと覚えてください。
そして、この論理式を書くのに使われる記号を「比較演算子」といい、次の6種類があります。
=
左辺と右辺が等しい
>
左辺が右辺より大きい
<
右辺が左辺より大きい
>=
左辺が右辺以上
<=
右辺が左辺以上
<>
左辺と右辺が等しくない
ようは、演算子の右辺と左辺を比べるものですから、比較演算子というわけですね。
そして論理式はその答えとして「TRUE」(真)か「FALSE」(偽)のいずれかの答えを出します。
式の言ってることが正しければTRUE、間違っていればFALSEという答えを式の結果として出してくれます。
たとえば
=A1>100
という論理式。この答えは、A1セルにたとえば200が入力されていれば「TRUE」になりますし、
A1セルにたとえば50が入力されていたらFALSEになるということです。
そしてIF関数というのは、第一引数にこの論理式を書くことになっており、
その論理式の結果がTRUEならば第二引数に指定した処理を実行、
FALSEならば第三引数の処理を実行する…
という、状況に応じて柔軟な対応ができる関数なのです。
この記事ではかんたんな説明にとどめましたが、
弊社のExcelセミナーや書籍ではこの関数を最も重要な基本と位置付け
丁寧に説明しているほど大事な関数です。
Excelでやりたいことの説明に「~なら」とか「~だったら」といった表現が含まれる場合、
そんな時に使うのはほぼ100%「IF関数」…まずはこの基本にしっかりと慣れて頂ければと思います。