弊社が教えているのは「エクセルの使い方」ではありません。 エクセルの機能や関数を全部マスターしても、エクセルで何を作るのかの目的意識がなければ何の意味もありません。 前任者が作っていた資料作成を引き継いでみたらものすごい面倒くさい。 どうにかこの作業簡単にできないか…。そのためにエクセルについていろいろ知りたい、というならまだマシです。 でもそれでは、言われたことをやるだけですから、最近の中学生でも務まってしまうレベルです。仕事ではなくて作業ですね。 そこではさらに、その資料の作成は「誰のため」で「何のため」に行われているのかを確認する必要があります。 実際私も、会社員時代に退職する社員の方が毎週作っていた資料の作成の後任になったことがあります。 その際、聞いてみました。 「この資料、誰が使ってるんですか?」 「…わかんない。」 当然私はその資料作成を中止しました。それでどこからも「あの資料どうなったの?」という声が上がることは当然なかったわけです。 そんな資料を作るのに、高度なエクセルの関数やマクロを駆使しても会社にとっては何もいいことはありません。 こんな有名な例え話があります。 ある工事現場に三人のレンガ積みをしている作業員がいました。 一人目の作業員に「今何をしているんですか?」と聞くとこう答えました。 「食い扶持を稼いでいるんだ。」 二人目の作業員はこう答えました。 「レンガを積んでいるんだ」 三人目の作業員はこう答えました。 「これからできあがる素晴らしい建築物の一部を組み立てているんだ」 では、あなたは仕事中、自分が何をしているかと聞かれたら何と答えますか?3人目の作業員のように全体視野を持った答えを言えますでしょうか。 仕事で数字を扱う際に絶対に知っておかなければならないビジネスの鉄則というものがあります。 それを知っていれば、多少エクセルなんか使えなくてもマネジメントはできます。 多少の効率は悪くなりますが、エクセルの関数マニアだけどどんな表を作ればいいかわからないという社員と、エクセルの関数は一つも知らないけど、的確な表のデザイン、設計ができる社員なら後者のほうがはるかに会社にとって必要です。 まずそのようなビジネススキルを知ったうえで、エクセルの機能や関数、マクロを覚えないとただの時間のムダなのです、エクセルの勉強をいくらしたって。 そうした「ビジネススキル」と「エクセルの使い方」をバランスよく勉強できるかで、社会人としての成長度合いが決まります。 そのバランスよい勉強。もちろんあなた自身で努力なさってもいいですし、もしご希望であれば私がお手伝いすることもできます。 独学でやってきた方、体系的に学びたい方、もっと効率的に使いたい方へ… 過去10年間毎週開催・400回以上の開催で3700名以上が参加したExcelセミナーです。 実務直結・超実践型・一日完結・生涯無期限アフターサポートがついてます。 合わせて読みたい [関連記事]